こんにちは、レンです。
今回はマーケティングの話をしましょう。
ビジネスって、
「いい商品を作れば売れる」
と思われがちです。
けど、実際はそうでもありません。
どれだけ中身が良くても、
「それが必要だ」と思ってもらえなければ、
人はお金を払わないんですよ。
逆に言えば、
「これは必要だ」という認識を先に作れれば、
商品はビックリするほど売れやすくなります。
この考え方って、
実は昔から使われている
王道のマーケティングなんです。
その代表例が福沢諭吉です。
今では1万円札は渋沢栄一に変わりましたが、
長い間1万円札の顔だった福沢諭吉。
歴史の教科書では
慶應義塾を作った人という印象が強いですが、
僕は調べれば調べるほど、
「この人、マーケターとして天才じゃないか」
と思うようになりました。
なぜそう思ったのか。
それは学校を作る前の
動きを見るとよく分かります。
福沢諭吉といえば、
『学問のすゝめ』ですよね。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
という言葉だけ知っている人も多いと思います。
でも、本当にすごいのは
その本を書いたことではありません。
その本によって、
「学ぶことは大切なんだ」
という価値観を日本中へ広めたことなんです。
当時は時代が大きく変わり、
これまでの常識が通用しなくなっていました。
新しい知識や勉強が
必要になる時代だったんですね。
そこで福沢諭吉は、
「勉強したほうがいいですよ」
という考えを本という
コンテンツを通して多くの人へ届けたわけです。
しかも、『学問のすゝめ』は大ベストセラー。
累計300万部以上売れたと言われています。
当時の人口を考えると、
とんでもない数字です。
本を家族や友人で回し読みした人もいるでしょうから、
実際にはもっと多くの人へ考え方が広まったはずです。
つまり、
先に価値観を広めた。
そのあとに慶應義塾という
学びの場を用意した。
この順番なんですよ。
ここがものすごく重要なんです。
もし最初から学校だけを作って、
「入学してください」と言っていたら
どうでしょう。
もちろん集まる人はいたと思います。
けど、学ぶ必要性を
理解している人が少なければ、
ここまで大きなブランドには
育たなかったかもしれません。
先に教育。
あとから商品。
この流れだからこそ、
多くの人が自然と集まったわけです。
そしてこの流れは
今のビジネスでも全く同じです。
例えば健康食品を売りたいとします。
いきなり
「このサプリ最高です」
と言われても、多くの人は買いません。
でも、
睡眠不足が続くと体にどんな影響があるのか?
栄養が不足するとどんな不調が起きるのか?
そういった情報を
発信し続けることで、
「なるほど、だから対策が必要なんだ」
と理解してもらえます。
その状態になれば、
商品は自然と選ばれやすくなるんです。
商品を売っているようで、
実際には考え方を伝えている。
これがコンテンツの役割なわけです。
慶應義塾もビジネスとして見ると
非常によくできています。
慶応幼稚舎から
慶應大学まで進学すれば、
長い期間そのブランドと関わることになります。
結果として、
一人のお客さんが生み出す価値は
非常に大きくなります。
大学だけだと顧客単価400万ほど、
全部の学費を足したら1700万くらいなんですね。
もちろん、
そのためには教育の質を
高め続ける必要がありますし、
ブランドも守り続けなければいけません。
だからこそ、
価値があるから選ばれる。
選ばれるから利益が増える。
利益が増えるから
さらに価値を高められる。
そんな良い循環が生まれるわけです。
僕はこれを知ったとき、
「なるほど、福沢諭吉は学校を作った人というより
先に市場を育てた人なんだ」
と思いました。
だから今でも名前が残り、
多くの人から尊敬されているんでしょうね。
P.S.
この話って、実は僕らにも
そのまま応用できます。
いきなり商品を売ろうとするんじゃなくて、
まずは役立つ情報を発信する。
考え方を伝えて、
相手の悩みを解決する。
そうやって信頼を積み重ねた先に
商品を紹介する。
この順番を意識するだけで、
売れ方は本当に変わってきます。
実際、僕の周りで結果を出しているマーケターも、
ほとんどこの流れを実践しています。
今はSNSもブログもYouTubeもあります。
昔よりも圧倒的にコンテンツを届けやすい時代ですよね。
だからこそ、
商品を作る前に、
「どんな価値観を広めるか」
ここを考えてみると、ビジネスはもっと面白くなりますよ。